ポルノの思い出① スカイ・ウェブを突破せよ!

唐突であるが、HDDに15年分のエロファイル云百GB分が蓄積されていることに気づき、これからの人生に必要だと思えなかったので、整理を行った。そんな話。

 第一章:そもそもの始まりは?

エロスと孤独感には何らかの相関関係があるのではないか、と思っている。僕が性にのめり込むときはだいたい強い孤独感を抱いているときで、大人になるにつれて孤独感は募っていき、その都度エロファイルは増えていった。

始まりは、フランス書院ナポレオン文庫からだった。今でもあまり変わらない状況だとは思うが、ライトノベルに隣接したところにエロ小説が置いてあるものだった。そして僕は誰から命じられることもなく、少しずつナポレオン文庫を買っていった。当時の心境を思い出すことは出来ないが、禁止されていることを侵犯していくことが大人への通過儀礼だったのだろう。それにしても、十代特有の性衝動、あれは一体何なんだろうか。

僕の生家は割りと厳格で、当時中学生だった僕は漫画の単行本を買うことを禁止されていた(友達付き合いのためにジャンプとかの漫画雑誌は許可されていた)が、書籍はどんなものでも買って良いとされた。ライトノベルでもエロ小説でも、アングラ系の雑誌でも何故か容認されたのである。そんなこともあり、中学時代の僕の性衝動はエロ小説への収集へと向かっていったのである。

この当時は、リアル女性の裸にはあまり関心が無いというか、自分が本当に性交渉をする存在になるという実感は殆ど無かった。本当に子供だったのである。

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特に思い入れがあるという訳ではないか、たまたま覚えていた作品。宇宙軍の新米少尉がコールドスリープから目覚めた伝説の軍人に陵辱されながらも異星人から地球を救うという内容だったはず。この作品が僕の人格形成に関与していたら、と思うと辛い気持ちになるので、フロイト的解釈はここでは行わない。

今もそうだが、SF風味のポルノは王道作品なのだろう。

当時なぜこの本を買ったかはよく覚えてないが、単にエロい小説が読みたいという気持ちだけではなかったような気がする。一回り上の世代が体験しているLD(レーザーディスク)媒体の作品もこういう作風が多かったこともあり、自分なりに新しい知識を求めようと必死だったのだ。ちなみに、僕はパソコン通信を実体験した世代でなく、もっぱら書店で情報を拾ったクチだ。

ライトノベルを中心として読みながらも、背伸びして世界文学全集にあるような大作を読みつつエロ本も収集する。そういうクソガキ少年だったのである。

 

…唐突に思い出したが、この本はまんがの森で購入した。

 続く?